結論は、【CSV(企業の社会的価値)とCSR(企業の社会的責任)の掛け合わせ】だと思うのです。 ここについて、先週のTwitter(X)スペースで安 紗弥香さんと対談しました。
社会的価値というのは、社会の課題を解決しながら自らも利益を生み出す活動。 一方、社会的責任には課題解決と利益は直結しないですね。
前者は自社の資産を活用して問題解決を図ります。 NPO活動は後者に当たりますかね。
ここで読み解いていきたい点は3つ。
本物と偽物を見分けることが1つ目。 社会の課題を解決しようとしている反面利益最優先の企業があります。 薬漬けの医療、利用者を敬わない介護、自然の法則に逆らう環境保護など。
又は、優れた製品/商品/サービスを提供しながらも、クレーム対応などになると裏の顔が見える会社もある。 つまり、一貫していなければ偽物じゃないか?!ということです。 これはいずれバレますね。 顧客の目はごまかせないでしょう。
2つ目が、すぐに業績には直結しないが、ファンづくりを通じて後から本業に貢献する形となるものです。 NPOの多くが上手くいかないのは、採算を度外視したこちらに偏っているからではないでしょうか。
いわゆるメシの種がない。 高邁な理念と提供するものを結びつける金銭的価値をつくり出せないところですね。 「石臼に向かいながらも丘の上を見る」 ことが重要ですが、遠くの丘を見ているだけで足元の石臼はひかないような感じでしょうか。
3つ目は、経営資源のバランスです。 今どき、味はスゴくいいけど接客が悪く店が汚い飲食店には足を運ばないですよね。 資源とは、【おもてなしの3要素】がバランスよく行き届いているかに尽きる気がするのですが…。
値決めができる独自性のある売り物があるか。これは"装い" 働く社員さんが輝いているかは"振る舞い" 自然の風景を大切に活かす会社の環境が"設え"
世の中の問題解決に貢献する製品/商品/サービスを送り出すには、その理由・目的・期待できる成果について考えなければならない。 これが最初の問いだと思います。
だから、ドラッカーの『経営者に送る5つの質問』の意味が必要になります。
「われわれのミッションは何か?」 「われわれの事業は何か?」 「顧客にとっての価値は何か?」 「われわれにとっての成果は何か?」 「われわれの計画は何か?」
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